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2026.01.20

SEOは「生き物」。285件の通知。「問合せフォームの構造」を見直す理由

SEOは「生き物」。285件の通知。「問合せフォームの構造」を見直す理由

前回、主要キーワードの順位が4位から16位に下落した話をしましたが、実は同時並行で、もう一つ解決しなければならない課題がありました。

昨年10月1日から、年を跨いだ1月17日までの約3か月半。
サイトに届いた問い合わせ総数は285件にのぼりました。

数字だけを見れば、Webマーケティングは成功しているように見えます。
しかし、その実態は、私たちが喜ぶべき状況とは少し違っていました。

285件のほとんどが、サービス提供やパートナーシップの「営業メール」だったのです。

1. 「営業」もビジネス。だからこそ、仕組みで整理する
誤解しないでいただきたいのですが、私は営業メールそのものを否定するつもりはありません。
自社のサービスを広めようとする熱意は、ビジネスの基本であり、私たちも同じ挑戦をしている身です。

しかし、毎日届く数十件のメールすべてに目を通す中で、私はある種の「危機感」を覚えました。
それは、「この膨大なメールの中に、私たちを必要としているお客様のメールが埋もれてしまうのではないか」という恐怖です。

営業メールの対応に追われ、本来最優先すべき「困っているお客様」へのレスポンスが遅れてしまう。
それは、私たちを信頼して問合せしてくださった方に対する最大の不義理になります。

2. 「会社名」と「プルダウン」。BtoBとしての対話を深めるために
この状況を改善するため、私はあえて「問い合わせのハードルを上げる」ことにしました。

具体的には、問い合わせフォームの「会社名」を必須項目に変更し、さらにお問い合わせ内容を分類する「プルダウン項目」を新たに設けました。

これまでは、まずは気軽にお声がけいただけるよう入力を簡略化していましたが、BtoBのシステム開発という性質上、会社名を名乗ることは、信頼関係を築く第一歩です。

また、プルダウンでお問い合わせのカテゴリを選択していただくようにしたのは、単なるフィルターのためだけではありません。
お客様が何に悩み、何を求めているのかを事前に整理していただくことで、私たちが最初のご返信から、より具体的で価値のある回答をお返しできるようにするという目的もあります。

3. あえて「検索結果」から問い合わせページを消す
さらに、もう一歩踏み込んだ対策を行いました。
問い合わせページそのものに「noindex」メタタグを設定し、検索結果に出さないようにしました。

「集客したいのに、なぜページを隠すのか?」と思われるかもしれません。
しかし、私たちの目的は「誰でもいいからフォームに辿り着いてもらうこと」ではありません。
弊社のサービス内容や実績、そしてこのブログに込めた想いをしっかり読んでいただき、「弊社に相談したい」と納得してくださった方に、導線に沿って辿り着いていただきたいのです。

あえて検索エンジンからの直接流入を断ち、窓口を「隠す」ことで、本当の出会いを守るための流れを整えました。

4. 「数字」よりも「出会いの質」を
今回、フォームの厳格化とnoindex設定を行ったことで、問い合わせ件数の「数字」は劇的に減るかもしれません。

しかし、Webマーケティングの本当の価値は、コンバージョン数という見かけの数字を稼ぐことではなく、「出会うべき人と、正しく出会うこと」にあります。

たとえ順位が落ちても、ノイズに晒されても、私たちはその先にある「1件の真剣な悩み」のために、今日もサイトを磨き続けます。

次回の予告: 第3回は、「SEOの致命的な設定ミス」について。
全ページをTOPページ扱いにしてしまっていた canonical の呪いと、そこからの脱出劇を語ります。

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