Blog & News

2026.02.28
#生成AI

AIは「調べる」から「形にする」へ。私の実務を支える「AI活用スタイル」とGenspark活用術

AIは「調べる」から「形にする」へ。私の実務を支える「AI活用スタイル」とGenspark活用術

最近、AI検索といえばPerplexityやGeminiが主流ですが、今注目すべきは「ただ調べる」だけで終わらない、その先の「形にする」までを肩代わりしてくれる「AIエージェント」の動向です。

今回は、私が普段使いしている「Gemini」と、今注目している「Genspark(ジェンスパーク)」をどう使い分けているのかをお話ししたいと思います。
 

「物知りなアシスタント」か、「自律して動く部下」か

これまでのAIが「物知りなアシスタント」だったとしたら、Gensparkは「実務を勝手に進めてくれる部下」に近い存在かもしれません。

例えば、急ぎで「新規事業の市場調査レポート」が必要になったシーンを想像してください。

Geminiの場合:爆速の「対話」と「深掘り」
Googleの膨大な最新データから、今何が起きているかを一瞬でリサーチしてくれます。
「この競合を詳しく」といった深掘りも得意です。
ただし、回答はあくまでチャット形式。
表やグラフの整理、資料化は結局、最後は人間がやる必要があります。

Gensparkの場合:All in Oneの「パッケージング」
指示を出すと、裏側で「市場調査担当」「競合分析担当」「ターゲット分析担当」といった複数の専門エージェントが同時並行で動き出します。
そして、バラバラの情報を一つのWebページ(SparkPage)として、最初から「形」にして提示してくれます。

正直、Gensparkは複数のエージェントが並列して動く分、動作は重いです。
しかし、それは裏側でAIが必死にネットを駆け巡り、情報を精査している「思考の重み」でもあるかもしれません。
この「パッケージ化して持ってくる」自律性は、Geminiにはない強みですね。
 

意思決定の質を高める「セカンドオピニオン」

私は、重要な判断が必要なときは、あえて複数のAIに同じ質問を投げます。
GeminiとGensparkでは視点が異なるからです。
最近ではここに「Claude(クロード)」も加わってきました。
Geminiに引けを取らない精度を叩き出すClaudeを交えた「AI同士のセカンドオピニオン」は、より多角的な判断材料を与えてくれます。
こうしてAI同士の回答をぶつけ、矛盾がないかを確認するのです。

話しを戻します。

コスト面で見ても、Gensparkは月額約3,000円〜3,800円程度(※2026年2月時点)。
リサーチからデザイン、スライド作成までを一気通貫でこなす「AIエージェントの集合体」であることを考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い投資だと言えます。
 

私がGensparkを併用する「4つの武器」

私がGensparkを手放せない本当の理由は、実務に直結する4つの機能が「All in One」で揃っていることにあります。

AIシート:
ネットを巡回して競合他社のスペックなどを一覧表にまとめてくれます。手作業なら数時間かかる「比較表作り」が一瞬で終わります。

ファクトチェック:
複数のエージェントが情報の裏取りをし、出典URLを明示します。レポートの信頼性を担保するために欠かせません。

AIデザイナー:
ロゴやイメージ図を一括生成。事業のビジュアルイメージを素早く固められます。

AIスライド:
リサーチ結果を、そのままパワーポイント形式の「叩き台」として出力してくれます。

もちろん、AIが出したものをそのまま使って終わりではありません。
しかし、最初から素材が揃った「土台」がある状態でスタートできる。
この効率化の恩恵は計り知れませんね。

まとめ:AI活用は「布陣」で決まる

AI活用において大切なのは、一つのツールに固執することではなく、特性に合わせた「使い分け」です。
対話しながら、リアルタイムに思考を深めたい時は「Gemini」
一括で素材を揃え、資料の土台を自律的に作らせたい時は「Genspark」

AIは時として、もっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくこともあります。
過信は禁物ですが、「AIに土台を揃えさせて、人間が仕上げる」という役割分担を意識するだけで、仕事の質とスピードは劇的に変わります。

皆さんもぜひ、ご自身にぴったりの「AI布陣」を組んでみてください。
 

※一点、実務で使う際の注意点があります。
Gensparkは非常に強力ですが、作成したページ(SparkPage)の公開範囲設定や、入力データの学習利用については、各社のセキュリティポリシーに合わせた設定確認が不可欠です。
私も「機密性の高い社内情報」は入力せず、あくまで公開情報の集約や、アイデアの土台作りに特化して活用しています。
便利な道具だからこそ、正しく安全に使いこなしたいものですね。

【関連記事】

AIエージェントと実務活用を深掘りする:

• AIエージェントの衝撃。2026年、ビジネスの風景は「自律するAI」で激変する
https://trans-it.net/news/post_114.html
Gensparkが「自律して動く」と感じた理由がわかる。AIエージェントがビジネス現場をどう変えるか、その本質を解説

• 暗黙知から形式知へ:自社の「頭脳」を作る生成AI活用法
https://trans-it.net/news/post_97.html
AIに「土台を作らせる」実務活用と直結するテーマ。生成AIを自社の知的資産として機能させる具体的な方法

AI導入の本質を理解する:

• AI導入の失敗学(1):なぜ95%が失敗するのか?「100%精度」を求めない成功戦略
https://trans-it.net/news/post_89.html
本記事で触れたハルシネーションや「過信は禁物」という視点に直結。AIを正しく使いこなすための前提知識

• 生成AIが問いかける『知性』の正体(1)~なぜAIの思考は動物に似ているのか~
https://trans-it.net/news/post_108.html
GeminiとGensparkを「使い分ける」判断の背景にある、AIの思考構造と人間の知性の違いを深く理解できるシリーズ

無料AIで業務効率化を相談

一覧へ戻る

Contact

システムやセキュリティに関する不安やご相談はこちらから。他社で断られた案件、まずはご相談ください。

お電話からのお問い合わせ

電話マーク 052-228-6443

受付時間/10:00~18:00(土日祝休) 担当:伊東・杉本